Item49 エジプトの家庭料理
考えてみれば、スポーツクラブに行くときはたいてい急いでいるので、まわりの景色をよく見たことがありませんでしたが、先日ふと気づけば、すぐそばにエジプト料理のレストランができていました。その名も<クレオパトラ>。店の前に出ているメニューを見ると、種類豊富で、それはそれはおいしそう。さっそく、主人と一緒にランチをしに行ってきました。そのときはほかにお客さんはなく、お店のオーナーさんご一家も店内の一角でお子さんにミルクをあげたりしていて、のんびりした雰囲気。お料理もゆっくり出てくるかなと思っていたら、注文するとすぐに出てきたので、その手際のよさにびっくり。
ランチセットは4種類で、主人はシシコフタ(焼きチキンまたはビーフのサンドイッチ)を、私はビーフエーマンセー(ビーフと芋をすりつぶしたトマトソースの煮込み料理とライス)を。これにアッツスープ(レンズ豆のスープ)とサラダとコーヒーがついて1,000円はリーズナブルです。お店のご主人はエジプトの方なので、味は本場のもの。最初のスープを一口飲んだだけで、おいしい! ビーフエーマンセーはじゃがいもの味がきいていて、スプーンを次々に口へ運んでしまうおいしさです。シシコフタも、中の具が美味なのはもちろん、パンが香ばしくて、パンだけでも買って帰りたいくらいでした。その日は雨で蒸し暑かったのですが、エジプトのからっとした熱さを思い出して幸せな気分に。夜にはディナーセットのほかに一品料理もいろいろとあるようなので、また夜に訪れたいものです。ちなみに、このお店の下の階にはタコスのお店が。タコスも好物の私にとって、ここは思わず引きつけられる、熱~い一角です。
| コメント (0)

Item47でご紹介したポストカードを見ていたら、山岸涼子さんの本を読みたくなり、『イシス』を買ってきました。イシスについてはItem11でも少しご紹介したのですが、彼女は死者を蘇らせる不思議な力を持った神。オシリス神と結婚しますが、オシリスは不仲だった弟のセト神に殺されてしまい、それをイシスが蘇らせるという話が有名です。具体的にどうやって?という疑問は、山岸涼子さんの本を読むと、すっきり解決。それに、古代エジプトの生活のことを実に詳しく調べて細かく描いておられるので、隅々まで見逃せません。枠外に書かれているつぶやきもおもしろいので、コミックといえども読みごたえたっぷりです。文章だけでは覚えづらかった古代エジプトの歴史も、こうして絵に描いてくださると、すっと頭に入りました。ほかの神々のお話も、もっとコミック化されるといいのに。
神戸市立博物館で開催中の「トリノ・エジプト展」に行ってきました。トリノとエジプトがどうつながっているのかと思っていたら、トリノにあるエジプト博物館の収蔵品が来ているのでした。トリノ・エジプト博物館は、ナポレオンのエジプト遠征に従軍し、フランスのエジプト総領事になった、イタリア人ベルナルディーノ・ドロヴェッティの収集品をイタリア政府が購入し、それをもとに創設した博物館だとのこと。なるほど、そういうつながりだったのですね。この博物館の特徴は、その展示方法で、米アカデミー賞受賞美術監督ダンテ・フェレッティによる、照明と鏡を駆使した彫像ギャラリーの演出が注目を集めているとのこと。今回の神戸の展示にも、その中から彫像が来ていて、まわりに鏡を張りめぐらせたり、後ろから光を当てたりと展示方法工夫を凝らして、神秘的な空間が創り出されていました。さすがはイタリア、おしゃれでスタイリッシュな演出は、他のエジプト博物館とは違うなと感心させられました。そのほかには彩色木棺や、死者の書、パピルス文書の美しさや精巧さに目を引かれました。最後のグッズ・コーナーでは、なんと山岸凉子さんのポストカード・セットを発見。絵と色の美しさに引き込まれて購入しました。『ハトシェプスト』『イシス』『ツタンカーメン』の表紙絵ですね。
先日、TSUTAYAへサラ・ブライトマンのハレム・ワールド・ツアーのDVD(中東風の雰囲気で気に入っています)を借りに行ったら、レジのところに駄菓子が並んでいました。なぜTSUTAYAでお菓子を?と思いつつ、よく見てみると、怪しい雰囲気を漂わせているエジプト風のチョコがあり、思わずジャケ買いならぬパッケージ買いをしてしまいました。家に帰ってさっそく開けてみると、中は昔懐かしいタバコの形のチョコ。味は……ま、まずい! でも、なんかおもしろいものを食べたなという妙な満足感(?)が得られる一品でした。
また先日は、家から少し離れた激安スーパーへ行ったら、店先に怪しげなペットボトル飲料が積まれていました。『古代へGO!!! 炭酸文明』と書かれていて、金ぴかの壁画風の絵が。これも思わずパッケージ買いです。裏の説明書きを読むと、「炭酸の起源は、古代エジプト文明に王族が飲んでいたブドウの発泡炭酸がはじまり」で、それをモチーフにした炭酸飲料だとか。ローヤルゼリーエキスを配合し、白ブドウの香りも加えたエキゾチックな味わいが特徴とのことで、飲んでみると、こちらはけっこうおいしかった。もっと甘いニッキ水みたいな味を想像していたら、デカビタなどのドリンクにブドウの香りをきかせてさっぱりさせたような感じで、さすがはサントリーさんですね。怖いもの見たさで1本だけしか買ってこなかったので、もっと買えばよかったと、ちょっと後悔。
映画が縁で知り合った友人と先日、元町にできた<かもめ食堂>というオーガニックなお総菜の店へ買い物に行った帰り、<モダナークカフェ>でお茶を飲みました。お茶全般が大好きな二人は、このお店のお茶メニューの豊富さに盛り上がり。友人はエキナセアを、私はその名に惹かれてエジプシャン・リコリスを注文しました。リコリスは甘草のことで、砂糖の50倍の甘さでありながらも低カロリー。古代エジプトの時代から薬用として使用されてきたハーブです。よく冷えたエジプシャン・リコリスは自然の甘みがおいしくて、さっぱり。急に真夏のように暑くなったこの日にはぴったりの飲み物でした。友人のエキナセアは、写真奥の奇妙な容器で出されて、二人ともぽかーんとしてしまいました。熱いお茶なのに、このままラッパ飲みするのかしら!? しばらくいろんな角度から眺めてみて、カップの中に丸いポットが入っているのだとわかって、大笑い。なんだかこの日はとてもオーガニックで楽しい一日でした。
先日、仕事部屋の棚の中を整理していたら、イギリスに留学していたときに現地で入手したカセットテープの数々が出てきました。その中に、この怪しげな1本が。語学学校で知り合ったエジプト人の友人宅を夏休みに訪ねていったとき、カイロのホテルのバーへベリーダンスを見に連れていってもらい、いたく感動している私に、その友人がエジプトみやげにということで、このベリーダンスの音楽のテープをくれたのでした。テープレコーダーを処分してしまったので、もう聴けませんが、あのとき目の前で見たクネクネ動くおなかのことは、いまだにはっきり覚えています。あれだけおなかを動かしているわりには肉づきがいいな~なんて思ったものですが、ふっくらしているほうが、よりセクシーに見えるのかもしれませんね(^^)。
ベリーダンスといえば、作詞家の阿木燿子さんが初監督を務められた映画『TANNKA 短歌』(出演:黒谷友香さん、黄井田将也さん)は、とても印象的でした。俵万智さんの処女小説『トリアングル』を原作にしたラブ・ストーリーなのですが、とにかく映像がきれい。ベリーダンスを踊る黒谷友香さんの美しさには圧倒されました(おなかふっくらではありませんが、とてもセクシーです!)。宇崎竜童さんのアラビックな音楽がまた心地よくて、サントラCDも購入。ベリーダンスにご興味がある方には、ぜひお勧めしたい作品です。
大丸ミュージアムKOBEで開かれた「イートン・カレッジ/ダーラム大学所蔵 古代エジプトの美展」に行ってきました。大英博物館やカイロ博物館の所蔵品は何度か見たことがありますが、世界的に著名なエジプト美術コレクションを有するイギリスの2校から、日本初公開となる作品約300点が展示されるとあって、楽しみにして行きました。その感想は……ひとことで言って圧巻でした! 「古代エジプトの美展」というだけあって、あんな大昔にどうやってこんな繊細な細工ができたのだろうと、驚かされる作品ばかり。アクセサリーや小物類はとくに美しく、今でも充分に使えそうな洒落たデザインのものがたくさんありました。指輪や小箱、ワインカップ等々、レプリカがあれば欲しいものがいろいろとあったのですが、そのあたりはやはり学校ということで、製造販売はしていないようで、ちょっと残念。でも、たっぷり目を楽しませてもらいました。機会があれば、もう一度見に行きたいくらい。いつもとはひと味違う、エレガントなエジプト展でした。
今年の夏は本当に暑く、すっかり夏バテして参っていました。そんなときにテレビで「夏バテにはモロヘイヤが一番」と、モロヘイヤを使った料理の特集をしていました。モロヘイヤといえばエジプト原産の野菜。古代エジプトの王が原因不明の病に倒れたとき、モロヘイヤのスープを飲んで病状が回復したことから、「ムルキーヤ(王様の野菜)」という名がつけられ、それがなまってモロヘイヤになったと言われています。そう聞くと、たしかに夏バテも吹き飛びそう。スープの作り方は簡単で、鍋でニンニクのみじん切りをオリーブオイルで香りが出るまで炒めたら、お湯を加える。モロヘイヤの葉(茎は硬くて食べられない)をみじん切りにする。ネバネバになったら鍋に加えて、あとはコンソメと塩コショウで味を整えるだけ。今回初めて挑戦してみましたが、私にも簡単に作れました。写真はちょっと不気味な色になってしまい、あまりおいしそうに見えませんが、わが家では好評でした。ちなみに、エジプトの各家庭には「マハラタ」というモロヘイヤ専用の包丁があるそうですが、形がギロチンみたいで、ちょっと怖~い。写真をお見せできないのが残念です。
以前、カイロで市場に行ったとき、金のアクセサリーの数々に心惹かれるとともに、色とりどりの香水瓶にも目を引かれたものでした。ひとつ買って帰りたかったけれど、繊細なガラスでできているそれらは、アクセサリーのように持ち運びが楽ではなく、結局あきらめて帰ったのでした。いつかまたどこかで縁があれば、と思っていましたが、見つけても、ガラスの質が今ひとつだったり、形や色が好みにしっくりこなかったりで、買うところまでにはなかなか至りませんでした。でも、この春に出かけた「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」のショップで、いい感じのものをいくつか発見。とうとう縁がやってきたと、そこで買うことに決めたものの、ひとつに決めるのに大苦労でした。まあるい形もいいし、ほっそりしたのも素敵。幻想的な紫もいいし、情熱的な赤も捨てがたい。手に取ってみたり、遠くから離れて見てみたり、きっと端から見たらおかしな人だったことでしょう。最終的にはこの赤いのに決定しましたが、それだけ悩んで買ったものだけに愛着もひとしお。家に持ち帰ってからは窓辺に置いてみたり、ランプの横に置いてみたり。光が当たると、それはそれは美しいのです。眺めていると、いつしか思いはアラビアンナイトの世界へ……。先日、エジプト雑貨のネットショップを見ていたら、「香水瓶は複数並べて置くのも素敵」などどいう誘惑のお言葉が! また次の縁がやってくるのを待つことにします。
先日の早朝、琵琶湖一周のドライブ(といっても運転は主人)に出かけました。滋賀県は近いようで遠く、いつも通過するばかりで、ゆっくり観光したのは今回が初めて。途中、北近江リゾートというところを通りかかったとき、「エジプト館」という文字を見つけてびっくりしました。調べてみると、「愛・地球博」に出展していたエジプト館を移設したものだそうで、去年の秋にグランドオープンしたばかりということ。博覧会で使った物が捨てられずにこうして再利用されているのは、うれしいことですね。中を見たかったのですが、まだ開館時間になっていなかったので、外から写真だけ撮ってきました。建物はイシス神殿をモデルにしたとのことですが、その雰囲気がよく出ており、それが周囲の景色にも違和感なく溶け込んでいて、なかなかいい眺め。滋賀は琵琶湖の、エジプトはナイル川の恩恵を受けた土地ということで、どこか似たところがあるのかもしれません。館内には、ツタンカーメンの黄金マスクやロゼッタストーンなどを精巧に再現したレプリカが多数展示されており、オリジナルグッズを販売するミュージアムショップもあるとのこと。さらに興味を引かれるのは、「ラ・ピラミッド」というダイニング。エジプト野菜のモロヘイヤのスープや、ターメイヤ(そら豆のコロッケ。アレクサンドリアの郷土料理)、コシャリ(米、パスタにひよこ豆を混ぜ、トマトソースをかけたもの。エジプトの庶民料理)、エジプトのパン、クレオパトラの紅茶といったエジプト料理を出しているそうで、今回は味わえなくて残念。でも、ここにエジプト館があることを発見できただけでも、早起きした甲斐があったというものです。
最近のコメント